ハイライトというタバコの話
ハイライトというタバコは、不思議なやつだ。
そもそも俺は、タバコというものがそんなに好きではない。
何故か。煙たいし、お金がかかるし、煙たいからだ。
しかし、いつだか小洒落た新宿のバーに連れて行ってもらったときに隣の席のおっさんがソフトパックから器用にタバコを取り出し、ダンディに吸い出したのだ。
おお、これはかっこいい。
これが俺とタバコと言うものの出会いだった。
俺もソフトパックからかっこよくタバコを出して目を細めて気だるげに煙を吸い込みたい。そう思ったのだ。
あえて言おう。純度100%カッコつけでタバコを吸っている。
カッコイイかどうかはおいて、個人的にはカッコついているような気はしてしまうのだ。
確か初めて吸ったタバコはセブンスターだった気がする。
コンビニで売っていたソフトパックの中で1番軽かったからだったと思う。
こうして順風満帆、タバコスパスパマンの出来上がりである。
その後もラッキーストライクや手巻きタバコなんかにも熱中し、最終的にハイライトというタバコに出会った。
さてそんなハイライト、鼻から煙を抜くとラムの香りがほのかにする。副流煙の匂いは結構最悪な部類に入るだろう。
そんな尖ったタバコを、どうも愛してしまった。
そんな話。それでは